
写真は、息子が臨時トレーナー(?)として、モカと後輩犬のフランとユキ(黒ラブ)に講義をしているところ???(ではなく、ただ遊んでいるだけですが・・・)
実際のモカの訓練も、興味や遊びの延長が介助犬の仕事に繋がっていくように、うまく特徴を伸ばし、不足した部分を補っていくということらしいです。
というわけで、「訓練」、「勉強」とかいう言葉から来る厳しさは感じられません。
人も幸せ、犬も幸せな状態を目指しているようです。(当然なことなのですが・・・)
現に、近所のモカ友達の飼い主さん達が、介助犬協会に見学に行った後の感想を聞いたのですが、「スタッフの人達がとても明るくて、みんないい顔していた。訓練=厳しい という感じはすっかり払拭された。」と、言っていました。
介助犬が育つまでには、やはりたくさんの愛情と根気が一番大切なことでしょう。
遠くから、自然に、モカを応援していけそうです。

11日(土)、介助犬協会に行って来ました。
訓練所入所後、初めてのモカとの対面でした。
訓練犬達が遊べる広い部屋で、モカが来るのを待っていました。
ドアを開けた途端のモカの反応をしっかり見ようと思っていたのです。
ところが、ドアが開いた途端に、迷わずこちらに飛びついてきました。
しかも、ワンワン!と吠えながら・・・
(どんなことを言っていたのかな???)
ともかく、とても歓迎してくれたのは確かなようです。
その後は、訓練犬のタマゴの他の犬達といっしょに遊び、最後は足下に寝て「撫でて~!」という感じでした。
ちょっと、体つきがしっかりしたかもしれません。
ともかく元気にやっていることは、間違いないようでした。
訓練士の話を聞き、またまた介助犬を育てることの難しさを感じました。
ある犬は、ボール遊びはするけれど、犬同士の遊びや人に対して全く興味を示しません。車にもすぐに酔ってしまうようです。
他のある犬は、他の犬に近づくのが苦手、ひとりぼっちも好きではない様子。
こどもが苦手な犬もいます。
犬もそれぞれ育った環境が、その持ち味に大きく影響しているようです。
元々の犬の性格にも増して、育った環境の大切さを感じました。
(人間の子供の育つ環境も同じかもしれません。)
久しぶりのモカの様子を見て、ちょっと複雑だった気持ちの整理がついたような気がします。

モカの基礎トレーニングは、順調に進んでいるとの連絡がありました。
それ以外にも人の足元で落ち着くことや、遊びもしっかりやっているようです。
ただ、「警戒吠え」が、なかなか治らないそうです。
モカは、普段はほとんど吠えることがなく、バウリンガルは使えない犬のはずなのです。
ずっと、家族と一緒の生活だったので、急に見知らぬ人が自分の生活空間に入ってくるという経験があまりなく、元々慎重派のモカは、今の状況に警戒しているのでしょうか・・・
確かに、介助犬はどんな人にも、どんな場所でも動揺してはいけないのでしょう。
せっかく人好きになったモカは、もうひとガンバリして、誰が近くに来ても動じないようになってほしいものです。

8月24日、モカの健康診断、目、股関節・肘膝関節の検査のすべてが終了し、問題なしとの連絡を受けました。
今後は、3ヶ月後の評価に向けてトレーニングを続けることになったそうです。
わが家族は、入所後のモカとは会っていないのですが、モカ仲間の近所の方々が介助犬協会の見学日に出かけてくれました。ちょうど、モカが遊んでいるところに立ち会い、モカも気付いて一番に挨拶にやってきたそうです。
他の方からも、人なつこく、元気にしているモカの様子が伝わってきています。
まあ、元気で何より・・・
8月16日には、モカの先輩ココアが2003年の補助犬法施行後、第一号の認定介助犬となったそうです。
ココアは優しく、きれいなゴールデンです。
モカのお辞儀は、このココアから学んだのだと思います。
モカも先輩犬ココアに続く介助犬No.? になれるかも。

モカとシェリーの初回適性評価の結果について、連絡がありました。
二頭とも正式に介助犬としてのトレーニングを開始することが決ったそうです。
たぶん、名前を呼ばれたときの反応や、ボールやロープに興味を持って人と楽しく遊べるかというようなことをチェックしたのだと思います。
モカが人好きなイヌに育ってくれることは、第一の目標でもあったので良かったと思っています。
この後のモカは、日常のトレーニングの他、健康診断と股関節・肘膝関節の検査、目の検査が行われ、8月末に評価があるそうです。
その後は、3ヶ月後、6ヶ月後、障害者の方と一緒の合同トレーニング前の時期に評価を受けます。介助犬として暮らすことがモカにとって本当に幸せかということも含めて、評価を受けていくそうです。(その中で、介助犬になるのは2~3割程度とか・・・)
写真は、コングにじゃれる3ヶ月のモカです。

朝、目覚めたときの気分は、何だか物足りないものでした。
寝室のドアの近くを歩き回るモカの足音も、ドアのそばにドシンと横たわる音もしません。寝室に進入してきて、急に顔をなめられることもありません。それでも起きないパパのスリッパを盗んでいって、起きるのを誘うこともありません。
パパは、想像以上に物足りなく感じたようです。(まるでコマーシャルのクーちゃんのパパのような・・・)
パパは、モカを心からかわいがってくれた近所の方たちへのお礼を考えつきました。モカが近所の皆さんと知り合う前、散歩もしていなかったころの写真集を作ってみることにしました。
(よその犬の写真を渡しても・・・とも思ったのですが、皆さん、本当にモカのことを愛してくださったので喜んで頂ける気がしたのです。)
夕方になってどうやらできあがった写真集を持って、届けに行ったところ、「まるで子供を嫁に出したあとのお礼みたいだ!」と、言われました。経験ないけれど、確かにそんな気分なのかもしれません。
早速、介助犬協会の訓練士さんが、次のようなメールを送ってくれました。どうやら、モカはマイペースで元気なようです。
「モカですが、今日も元気一杯、遊びとトレーニングに頑張りました!フリーランではジャスパーやエリス、ハッピーとも対等に渡り合い、そして同級生のシェリーとはそれこそ取っ組み合いのバトルを繰り広げました。(もちろん、遊びでですよ。)
そしてトレーニングでは、協会の外周をゆっくりとヒールして歩く練習の導入を少しだけやりました。(一生懸命左横について、歩いていましたよ。)」
P.S. 昨日の入所式には、シェリーを中心にTBSの取材が入っていました。8/19(木)のはなまるマーケットで、介助犬協会の活動が紹介されるそうです。介助犬の活動等興味ある方はご覧いただけるといいかもしれません。もしかしたら、モカも写っているかな・・・?

(写真向かって左がモカ、右がシェリー)
朝から、モカの友達とその家族の熱烈な見送りを受けて、入所式に向かいました。
まるで人気スターのようで、車に乗り込むのがたいへんなくらいでした。
(せっかくの休日の朝から来て頂いた皆さんに感謝します。)
夏休みの道路渋滞の中、会場の社会福祉法人 全国介助犬協会に到着した時には、同期パピーのシェリーがすでに来ていました。久しぶりの対面に、小さかった頃を思いだした二頭は、以前と同じようにじゃれ合っていました。
入所式は、介助犬協会の関係者、支援者の方達が立ち会う中、行われました。
式の最中、割と神妙にしていたモカでしたが、式が終わるとあっさり訓練士さんについて行ってしまいました(状況をわかっているのかな・・・・・?)。
パピーホームとしては、ともかく元気にモカを届けられたことにホッとしています。
そして、モカといっしょにたくさんの思い出ができたこと、多くの人達に知り合えたことに感謝しています。
モカとは、約一ヶ月間は会えないことになっています。その後に、訓練所での様子を見に行ってみようと思っています。
日本で介助犬が必要と考えられる人は約1万人いるそうです。一方で現在の介助犬は、約40頭だけです。やはり、モカには立派な介助犬になってほしい。
「がんばれ!モカ!!!」です。
帰りの車中は、何となく静かでした。
帰宅後の息子は何を思ったのか、黙ったまま、涙をこらえ、モカのトイレのペットシートを丁寧に片づけていました(何とも声をかけられませんでした)。

モカの友達たちと、夕方から2時間ほども遊ぶことができました。息子の友達もモカが訓練所に入ってしまうと聞きつけて参加してきました。
リュウガ、マツタロウ、トム、コロ、それに子供たちが一緒になって、どろんこ遊びのようでした。帰りには、イヌもそれぞれの家族も、みんなでモカを家の前まで送ってくれました。モカを先頭にみんながその後をついて行く様子は、行き交う人は何の集団だろう・・・?と思ったことでしょう。
それにしても、今日のイヌたちの様子はいつもと違っていました。
モカが散歩を始めた頃、最初に友達になって、じゃれ合ったマツタロウ(柴犬)は、いわば幼なじみ。家の前まで送ってきてくれてから、モカと一緒に横になってじゃれ合うのですが、何とも寂しげな声を出しながら遊んでいました。
リュウガは、普通ならば、マツタロウと対抗意識を現わすのですが、今日は、そんな二頭の様子を静かに見つめていました。
きっと、イヌたちは、モカの事情をそれとなく感じ取っているのかもしれません。
汚れたモカはシャンプーしてあげました。
我が家の賑やかな家族5人とモカとで、大撮影会もしました。
明日の入所式には、テレビの撮影も入るらしいけど、モカはばっちりきれいです!

このところ、モカは毎日、毎日汚れるほどによく遊んでもらっています。
気のせいか?最近のモカは言うことをよく聞くようです。足下に来てはゴロンと横になって「撫でて~!」と甘えます。並んでカーペットに横になっても、静かにしていることが多くなりました。(時には枕になってくれたりして・・・)
生後11ヶ月も過ぎ、落ち着いてきたのでしょうか。それとも、何となく”別れ”の時が近いのを感じて、甘えているのでしょうか?どちらにしても、モカからのアイコンタクトは非常にはっきりと、強くなったことを感じます。そして、期待に応えてあげるときの、モカの喜び表現(高く、飛び上がって喜びます!)もたいへん大きくなりました。
明後日の入所式は、午後1時からとの連絡がありました。同期のシェリーとモカ2頭の入所式です。
式場には少し早めに行きます。久しぶりに会うシェリーとモカは大はしゃぎだと思われるので、式の前に遊ばせて少し疲れさせようというわけです。
明日の夕方からは、近所の仲間達とのお別れパーティ(イヌ遊び)に誘ってもらっています。
ちょっと天気が心配ですが、思う存分遊べるといいなぁ~!

モカはこのところスス汚れてきたような感じです。
それというのも、すっかり馴染んだ近所の遊び仲間と毎日のように遊んでいるからです。
モカ達がリードをつけずに走り回って遊べるように、近所の方達が庭を解放してくれたり、安全な囲いをつくってくれているのです。
たくさん走り回って、水を飲んで、また走り回って・・・きっと楽しくて仕方ないと思います。
(写真は、ボーイフレンドのハスキー犬リュウガ君といっしょに水を飲んでいるところです。)
そんな風にかわいがってもらっているモカは、今はヒトもイヌも大好きな様子です。
小さい頃には初対面のヒトにはあんなに慎重だったのに、ウソのようです。
これも、みんな近所の方達のお陰です。